ボーリングについて(1)

• 加工精度向上のためにクランクキャップを付けた状態でボーリングを行いますので、クランクキャップとボルトを併せてお預け下さい。また、締め付けトルクをご指定下さい。
• ボーリング加工にピストンリングの合口調整及びピストン各部面取りの作業は含まれません。これらの作業についてはピストン加工の項をご参照下さい。
• 各種表面処理(モリブデンコーティング/WPC処理)を実施する予定のあるピストンでボーリング加工をご依頼頂く場合、寸法変化の可能性がありますので先に処理を済ませた上でお持込み下さい。
  なお、処理については当社でも承っております。

ボーリングについて(2)

• MINI等でオフセットボーリングが指示されているピストンを使用する場合、それらの工賃はそれぞれダミーヘッド付きの工賃に準じます。オフセット量については指示をお願いします。
• アルファロメオ等のウェットライナーが採用されている車種の場合基本的にライナー単体にした上で作業を行ないます。この場合の工賃は単気筒ボーリング・ホーニング×気筒数となります。
• H-Dトルクプレートをお客様で装着してお持込み頂く場合、取付時にスリーブ端面とトルクプレートとの干渉（特にベースプレート側）に留意して下さい。干渉した状態での加工は焼き付きの直接の原因になります。

ボーリング加工実績車種

ALFA1300～2000, RENAULT A110, BMW（鋳鉄シリンダー）, LANCIA デルタ系直4, FIAT500～, Lamborghini Miura/LP400, MINI, OSCA, MG A/B, ABARTH

ホーニング目について

• ホーニング目については粗目 (#100相当)、普通目(#240相当)、細目(#400相当)からお選び頂けます。細目は一般的なプラトーホーニングに当たります。
• クロスハッチをほとんど残さないプラトーホーニング(スーパープラトー)については別途設定させて頂いております。
• ホーニング目の角度の指定に関してはお受けしておりません。予めご了承下さい。

ブロック上面面研について

• フロントカバーとヘッドガスケット面が面一になる構成のブロック面研の場合、ご依頼時にフロントカバーも合せてお預け下さい。

洗浄組み付け・メタル合わせ

• 共に、組み付けに必要な消耗部品をご用意下さい。また、マニュアルをお借りする場合があります。